近年、従業員の健康確保や働き方改革の観点から、「勤務間インターバル制度」への関心が高まっています。勤務間インターバル制度とは、1日の勤務終了後から翌日の勤務開始までの間に一定時間以上の休息時間を確保する仕組みです。十分な睡眠や疲労回復の時間を確保することで、従業員の健康維持やワーク・ライフ・バランスの向上が期待されています。
制度の導入は現在、事業主の努力義務とされていますが、厚生労働省の研究会では将来的な義務化も視野に入れた議論が進められており、2026年7月に閣議決定された「日本成長戦略」においても法的位置付けの見直しの検討が盛り込まれました。
また、各種調査では勤務間インターバルが短いほどストレス反応や疲労感が高まる傾向が確認されており、休息時間の不足は健康障害だけでなく、ヒューマンエラーや労働災害の発生リスクにも影響するとされています。特に夜間勤務や交替勤務、長時間運転、機械操作などを伴う業務では、安全管理上の重要な取組みの一つといえます。
企業にとっては、法改正への備えだけでなく、健康経営の推進や人材定着、生産性向上の観点からも、自社の勤務実態や休息時間の確保状況を把握しておくことが重要です。
弊社では、「労働安全リスク診断」をはじめ、労災リスクの低減や健康経営に関するご相談を承っております。労働安全リスク診断では、お客様の工場等を訪問し、実地調査に基づくリスク分析や改善提案を行っています。安全で働きやすい職場環境づくりをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
<参考情報>
・厚生労働省 勤務間インターバル制度について
・インターバル制度導入 運用マニュアル(全業種版)(P.11).pdf
・健康づくりのための睡眠ガイド2023(P.8)